夏は肌がダメージを受けやすい季節。この記事をご覧になっている方もそれぞれ紫外線対策をされているとは思いますが、日焼けについて基礎知識を知ることで、より効果的に肌を守ることができますよ！
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「日焼け」が肌に及ぼす影響
肌の老化の最大の原因は紫外線です。紫外線は肌の細胞の遺伝情報を破壊し、肌の細胞の再生をできなくしてしまいます。もう一つの原因は乾燥で、肌は血液から栄養や水分を受け取りますが、これが十分でないとうるおいが失われ、肌がしぼんだり、カサカサになってしまいます。そのため、日焼けと乾燥を防げば肌は良い状態を保てます。
また、紫外線には2種類あり、それぞれ肌に異なる影響を及ぼします。
（１）UVA(長波長紫外線):
波長の長いUVAは肌の内側に作用し、シワやたるみの原因になる。
（２）UVB(中波長紫外線):
波長の短いUVBは肌の外側に作用して、シミの原因になる。
日焼けは、紫外線が皮膚にあたることで皮膚表面で活性酸素が発生し、色素細胞メラノサイトの働きが活性化されます。そのあとチロシナーゼが発生し、チロシンと結合してメラニンを生み出すことで、肌が黒くなり紫外線が身体の奥に入ってこないようにします。
そのため、日焼け自体は悪い事ではありませんが、シミの最大の原因となります。若いうちは新陳代謝によりすぐに元の色に戻るのですが、加齢とともに細胞のターンオーバーのサイクルが遅くなるので、どうしてもシミとして残りやすくなってしまいます。
「日焼け」の予防や肌の修復に良い食べものはある？
- トマトに含まれるリコピン
抗酸化作用があるため、紫外線によって皮膚で発生する活性酸素をなくし、太陽光から長時間肌を保護してくれます。 - 米ぬかに含まれるフェルラ酸
リコピン同様、抗酸化作用があるため活性酸素を排除し、シミの原因となるメラニン色素の生成過程の酵素、チロシナーゼの活性を阻害してくれます。 - 緑茶に含まれるカテキン
カテキンが肌を紫外線のダメージから守り、日光から保護する役割もあります。 - 鮭に含まれるアスタキサンチン
アスタキサンチンはカロチノイドの一種で、紫外線ダメージから守り、肌の保湿もしてくれます。 - オメガ-3脂肪酸が多い魚介類
サーモン・イワシ・カキに含まれるこの栄養素は、炎症を抑える作用があり、新陳代謝の促進による美肌が期待できます。
基本的な「日焼け」の予防法
1. 日傘をさす
日傘をさすことでUVカットになる上に、暑さを和らげることができます。意外に思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、紫外線対策を目的とする場合、傘は一般的には暑さを集めるから避けられている黒が一番効果的です。
2．日焼け止めクリームを塗る
日焼け止めクリームを塗ることで肌荒れやUVカットの効果を期待できます。日焼け止めクリームを選ぶ際、SPFはどれくらいのものを選べばよいのでしょうか。
■日常であれば … SPF10～20程
■軽いレジャーやスポーツなら … SPF20～30程
■リゾート地や海辺などは … SPF30～
しかし、例えSPF値が高くても汗で流れたり、ハンカチでぬぐったりすることで、日焼け止めは落ちていき、そのままにするとムラ焼けになってしまいます。そのため、SPF値よりも、こまめに塗りなおすクセをつけることで、より効果的なカバーができます。
3．帽子を被る、腕など露出する部分に日焼け対策の商品を巻く
帽子をかぶることで頭皮や顔、眼へのダメージや暑さを防ぐことができます。また、腕など露出する部分に巻けるUVカットの商品を活用することで肌の日焼けを防ぐことができます。
日焼け対策の商品の素材は、ポリエステルやウールがおすすめです。また、生地は薄手よりも厚手の方が紫外線を防ぐ効果が高いですが、夏の暑い時期は熱中症にも注意しましょう。
4．サングラスを使う
UVカット加工されているサングラスを活用することで目にくる紫外線のほとんどを防ぐことができます。UVカットのサングラスには、「紫外線透過率」が数字で表示されており、そのレンズがどれだけ紫外線を透過するかを示しています。
つまり、「紫外線透過率」が低いほどレンズの性能が優れているということになります。例えば、「紫外線透過率1.0％以下」という表示のレンズは、紫外線を99％以上カットすることができると言われます。
5．外出時間を選ぶ
一日の紫外線は10時から15時の間が最も多くなるため、その間の外出を避けることが大事です。また、日陰では約50％の紫外線を防ぐことができるため、紫外線の多い時間に外出する場合は、できるだけ日陰で過ごすようにすることが大事です。
6．濡れた肌はすぐに乾かす
あまり知られていませんが濡れた肌を露出することで太陽からの光を集めてしまい肌にダメージを与えてしまいます。そのため、夏に人気の海や川でのレジャー、プールなどでの日焼けには細心の注意が必要です。
また、洗顔後はお肌がもっとも乾燥しやすい状態です。水分が蒸発する前に、たっぷりの化粧水を顔全体につけましょう。化粧水が浸透したあと、１．２分待ってから乳液を使ってください。
7．こまめな水分補給
夏場は思っている以上に体の水分は蒸発してカラカラになっています。一日1.5リットルの水の摂取が推奨されます。十分な水分補給は肌のためだけでなく熱中症の予防にもなります。喉が乾かなくてもこまめに水分をとるよう心がけましょう。
もし「日焼け」してしまったら？日焼けの緊急ケア
1．肌を冷やして炎症の進行を止める
日焼け後の肌は、軽いやけどをした状態と同じ。紫外線によって肌が炎症を起こしているので、まずは冷やしてほてりを鎮め、炎症の進行を止めましょう。肌を冷やす際、全身に日焼けをした場合は流水で冷やし、局部の場合は流水や濡れタオル、氷や保冷剤で冷やしましょう。
2．たっぷり保湿をする
日焼けした肌を冷やした後は、たっぷり保湿をしましょう。日焼けをすると、角層から水分が失われて肌が乾燥してしまいます。赤みやほてりが落ち着いた後は、化粧水で肌にたっぷり水分を補給しましょう。
刺激が少ない化粧水をたっぷり使って肌に水分補給をします。水分補給後は、ジェルやクリーム等で水分が蒸発しないように保湿ケアをします。
3．メラニンが定着してしまう前に美白ケアアイテムを使う
肌が落ち着いてきたら、すばやくしっかり予防ケアすることが大切です。いつものスキンケアを美白効果のある化粧水や乳液に変えたり、いつものスキンケアに美白効果のある美容液やマスクをプラスしたりするなどして、シミ予防ケアを積極的に取り入れるとよいでしょう。
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